【レビュー】水月雨(MOONDROP)竹III – CHU3:正統進化を遂げた新定番!スペック・音質・前作CHU IIとの違いを徹底解説

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中華イヤホン

水月雨(MOONDROP)のエントリー向け定番シリーズ最新作となる「竹III – CHU3」は、2026年8月27日に国内発売されたカナル型有線イヤホンです。オーディオアワード「VGP2026 SUMMER」において「金賞」および「コスパ大賞」をW受賞し、前世代の手頃な価格帯を維持した税込4,950円という抜群のコストパフォーマンスで大きな話題を集めています。

前作「竹-Chu 2」の優れた装着感やリケーブル対応といった利便性をしっかりと受け継ぎながら、新設計のAl-Mg合金振動板や大口径真鍮ノズル、最新の測定基準「B&K 5128」を採用した音響設計など、内部構造はフルモデルチェンジ級の刷新が図られています。

本記事では、水月雨 竹III(CHU3)の実機スペック、前作CHU IIや人気競合モデルとの比較、帯域別の詳細な音質レビュー、サ行の刺さり検証、おすすめイヤーピース・リケーブルカスタマイズ、真鍮ノズル特有の結露対策メンテナンスまで徹底解説します。

  1. 水月雨(MOONDROP)竹III – CHU3の概要と基本スペック
    1. 詳細スペック一覧
  2. 前作CHU IIおよび人気ライバル機との詳細比較
    1. 各ライバル機との選び分けのポイント
  3. 進化した設計ポイントとハードウェアの魅力
    1. 新設計Al-Mg合金ドーム複合振動板と低歪み設計
    2. 大口径高精度CNC切削真鍮ノズルの採用
    3. B&K 5128次世代測定システムによるサウンドチューニング
    4. 亜鉛合金ダイキャスト製ハウジングと優れたエルゴノミクス
  4. 竹III – CHU3の音質レビュー:前作からの劇的な変化
    1. 低音域:ウォームで深みのあるタイトなベース
    2. 中音域:水月雨伝統の透明感と豊かな肉声感の両立
    3. 高音域:刺激感を排除したシルキーで伸びやかな表現
    4. 音場・定位感:歪みの少なさがもたらす正確なステレオイメージ
    5. サ行の刺さり・歯擦音の徹底検証:アニソンや女性ボーカルでの実聴
    6. 相性抜群のおすすめ音楽ジャンル
  5. ゲーミング・FPS適性と「寝ホン」としての実力
    1. FPSゲーム(Apex・VALORANT)での定位感
    2. 小型ビーンズ形状が生む最高の「寝ホン」適性
  6. 竹IIIの実力を最大限に引き出すおすすめカスタマイズ
    1. イヤーピース徹底比較:密閉度とボーカルの質感を高める
    2. おすすめリケーブル銘柄と4.4mmバランス化の効果
    3. スマホで聴くなら必須!超小型USB-C DACで竹IIIの真価を解放する
  7. ここはイマイチ&こういう人には向かない(本音のレビュー)
    1. ここはイマイチ(短所・デメリット)
    2. こういう人には向かない(購入前の注意点)
  8. 知っておくべき注意点と完全メンテナンス術
    1. 「低音が出ない・音がスカスカに感じる」ときの密閉対策
    2. 【最重要】「片耳だけ音が小さくなった?」真鍮ノズル特有の結露対策
    3. 音響フィルターの目詰まり防止と交換手順
    4. 0.78mm 2Pinの挿入向き・極性の注意点
  9. 竹III – CHU3に関するよくある質問(FAQ)
  10. まとめ:5,000円以下で手に入る傑作リファレンス有線イヤホン
    1. 関連

水月雨(MOONDROP)竹III – CHU3の概要と基本スペック

水月雨(MOONDROP)の「竹(CHU)」シリーズは、数千円クラスのエントリー市場において「ハイクオリティな音響設計を手軽に楽しむ」というトレンドを決定づけた伝説的シリーズです。初代CHUの固定ケーブル仕様から、CHU 2での0.78mm 2Pinリケーブル対応を経て、第3世代となる本機「竹III – CHU3」では音作りの方向性と音響パーツがさらに高い次元へと磨き上げられました。

詳細スペック一覧

項目 水月雨(MOONDROP)竹III – CHU3 仕様
ドライバー構成 10mm高性能ダイナミックドライバー(新設計Al-Mg合金ドーム複合振動板)
磁気回路 / ボイスコイル N52ネオジムマグネット(磁束密度1.5T超) / 軽量CCAWボイスコイル
音響ノズル 大口径高精度CNC切削真鍮製独立ノズル(着脱・交換可能音響フィルター構造)
再生周波数帯域 12Hz – 50,000Hz(有効周波数帯域:20Hz – 20,000Hz IEC60318-4)
非線形歪み率(THD) 全帯域 0.05%以下(@1kHz / 94dB)
インピーダンス / 感度 18Ω±15%(@1kHz) / 119dB/Vrms(@1kHz)
コネクタ / プラグ 0.78mm 2Pin(窪みなしフラット) / 3.5mm金メッキステレオミニ(L字プラグ)
筐体素材 / カラー 高剛性亜鉛合金ダイキャスト(特殊耐食コーティング) / ブラック、シルバー
実売価格 4,950円(税込)

前作CHU IIおよび人気ライバル機との詳細比較

5,000円前後のエントリー価格帯で激しい競争を繰り広げる人気モデルと、スペックや音質傾向を徹底比較しました。

機種名 竹III – CHU3 竹-Chu 2(前作) KZ EDC Pro Kiwi Ears Cadenza KZ Castor
実売価格 約4,950円 約4,500円 約1,500円〜 約4,980円 約2,200円〜
ドライバー構成 新世代Al-Mg合金10mmDD Al-Mg合金10mmDD 10mm複合ダイナミック 10mmベリリウム振動板 2DD(同軸デュアル)
筐体・ノズル 亜鉛合金+CNC真鍮ノズル 亜鉛合金+真鍮ノズル 樹脂+金属フェイス 3Dプリント樹脂シェル 亜鉛合金+樹脂
音質の傾向 ウォーム美音・滑らか・低歪み クリスプ・シャープ・明瞭 重低音ドンシャリ・迫力 バランス・艶やか中域 高解像度(SW可変)
サ行の刺激感 皆無(非常に滑らか) やや刺激あり 音源によってややあり 控えめ・優しい スイッチ設定次第
おすすめ対象 ボーカル重視・美音・長時間聴取 高域の明瞭度・キレ重視 圧倒的コスパ・重低音派 アコースティック・自然さ 音色変化・重低音ゲーミング

各ライバル機との選び分けのポイント

  • 前作 竹-Chu 2との違い:CHU 2はシャープでキレのある高域が魅力でしたが、楽曲によってはサ行の刺さりやボーカルの薄さが指摘されていました。竹IIIではAl-Mg合金の刷新とB&K 5128測定基準により、中域の肉厚感とシルキーな高域へと劇的に進化しています。
  • KZ EDC Proとの違い:EDC Proは実売1,000円台という驚異的コスパでド迫力の重低音が楽しめますが、音の歪みの少なさ(THD 0.05%以下)やボーカルの息遣いの滑らかさ、全体の品格では竹IIIが大きくリードしています。
  • Kiwi Ears Cadenzaとの違い:Cadenzaはベリリウム振動板によるウォームでまろやかなサウンドが人気ですが、シェルが樹脂製です。竹IIIは亜鉛合金ダイキャストと真鍮ノズルによる剛性感と、金属筐体ならではの雑味のないタイトなレスポンスが持ち味です。

進化した設計ポイントとハードウェアの魅力

竹III – CHU3が同価格帯の他社製イヤホンと一線を画している理由は、5,000円前後の製品とは思えない贅沢な音響エンジニアリングにあります。

新設計Al-Mg合金ドーム複合振動板と低歪み設計

本機の心臓部である10mmダイナミックドライバーには、上位機種でも採用例の多い「Al-Mg(アルミニウム・マグネシウム)合金ドーム」を採用。今作では製造プロセスが大幅に刷新され、剛性と軽量性を極限まで高めたドーム部に、特性の異なる2種類の特殊ポリマー素材を組み合わせた柔軟な複合エッジを搭載しています。

これにより、振動板の分割振動を徹底的に抑制し、全帯域においてメーカー公称で「0.05%以下」という驚異的な非線形歪み率(THD)を達成。音が混濁しやすい複雑なオーケストラ音源やロックのサビでも、一つひとつの楽器の輪郭が濁らずクリアに聴き取れる圧倒的な静寂感と分離感を実現しています。

大口径高精度CNC切削真鍮ノズルの採用

音響ノズルには、高精度CNC切削加工によって成形された独立真鍮パーツが奢られています。樹脂ノズルでは起こりやすい成形誤差による左右の音質差を排除し、ノズル内部の音響容積を精密にコントロール。真鍮ならではの適度なダンピング特性により、高音域の有害な定在波の発生を抑え、耳に突き刺さらないシルキーで自然な高域の減衰を実現しています。

B&K 5128次世代測定システムによるサウンドチューニング

水月雨は長年「VDSF Target Response」と呼ばれる独自のターゲットカーブに基づいて音作りを行ってきましたが、本作では最新の人体頭部音響測定システム「B&K 5128(Type 5128 HATS)」を用いたターゲットカーブを基準にチューニングが施されています。人間の外耳道および耳介の音響特性を従来のIEC60318-4(711カプラー)よりも極めて正確にシミュレートしたことで、耳に入った瞬間の違和感や特定帯域のピーク感が大幅に解消されています。

亜鉛合金ダイキャスト製ハウジングと優れたエルゴノミクス

ハウジングは重量感と剛性を兼ね備えた亜鉛合金ダイキャスト製。表面には耐摩耗性と耐食性を高める特殊コーティングが施されており、手触りは非常に滑らかです。デザイン面では、竹(CHU)シリーズのアイデンティティである優美な「竹の葉」のモチーフが上品にあしらわれています。耳の窪み(耳甲介腔)にすっぽりと収まるビーンズ型の小型シェルは、耳の小さな方でも圧迫感なく快適に装着できます。

竹III – CHU3の音質レビュー:前作からの劇的な変化

竹IIIのサウンドを一言で表すなら、「極めて滑らかで密度の高い、上質な美音系ナチュラルサウンド」です。前作CHU IIの持つハキハキとしたドンシャリ傾向や高域のエッジ感とは明確に性格が異なります。

低音域:ウォームで深みのあるタイトなベース

低音域は、ミッドベースを中心に適度な厚みと温かみを持たせた鳴り方です。重低音(サブベース)の沈み込みもしっかりと確保されていますが、量感で無理に押し出すような下品な低音ではありません。打点の立ち上がりは角が丸められていて非常に耳当たりが良く、深く沈み込んだ後はボワつかずにタイトに収束します。ベースラインのうねりやバスドラムの胴鳴りが心地よく、楽曲全体の土台を暖かく支えてくれます。

中音域:水月雨伝統の透明感と豊かな肉声感の両立

中音域は本機最大のハイライトです。水月雨が得意とする「透き通るようなボーカルのクリアさ」を保ちつつ、前作CHU IIでやや見られたボーカルの薄さや前傾感が完璧に改善されました。声の線が細くならず、適度な肉声感と艶が加わったことで、女性ボーカルのハイトーンはもちろん、男性ボーカルの太く落ち着いた声色も魅力的に描き出します。

高音域:刺激感を排除したシルキーで伸びやかな表現

高音域は、金属的な鋭さやシャリつき感をきれいに削ぎ落とした、非常に耳馴染みの良い質感です。シンバルやハイハットのアタックはしっかりと刻みつつも、耳に刺さる帯域に不快なピークが一切ありません。Al-Mg合金ドームによる優れた高域特性のおかげで、ロールオフが不自然に籠もることもなく、ハイレゾ音源の持つ微細な空気感や空間の余韻がふわりと広がります。

音場・定位感:歪みの少なさがもたらす正確なステレオイメージ

音場自体は極端に広大というわけではありませんが、歪み率0.05%以下という驚異的な音響純度のおかげで、音像の見通しが極めてクリアです。左右のセパレーションが明瞭で、ボーカルが頭内中央にスッと立ち上がり、左右斜め後ろから鳴るアコースティックギターやストリングスの距離感が正確に把握できます。

サ行の刺さり・歯擦音の徹底検証:アニソンや女性ボーカルでの実聴

エントリークラスの中華イヤホンで最も懸念される「サ行の刺さり(歯擦音のシャリつき)」について、ボーカル主体の楽曲を用いて徹底検証を行いました。

YOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。、Aimer、花譜などのハイトーン女性ボーカル楽曲を試聴したところ、前作CHU IIで時に感じられた「ツ」「ス」という音の鋭い引っ掛かりが綺麗に丸められており、耳を刺激する不快感が完全に消え去っています。B&K 5128測定による高域のピーク抑制が完璧に機能しており、音量を少し上げても聴き疲れせず、ボーカルの艶やかさだけを純粋に楽しむことができます。

相性抜群のおすすめ音楽ジャンル

  • 女性ボーカル / アニソン / VTuber楽曲:透明感と中域の艶が最大限に活き、ボーカルのブレスや余韻まで美しく描きます。
  • J-POP / シティポップ:適度な低音のグルーヴ感と明瞭なメロディラインが心地よく調和します。
  • アコースティック / ピアノ・弦楽器:Al-Mg合金と真鍮ノズルならではの自然な余韻と温もりのある響きを堪能できます。
  • ASMR / 音声作品 / ポッドキャスト:耳元で囁かれているような近接感と、不快なホワイトノイズ・刺さりの少なさから、ボイス作品のリスニングにも抜群の適性を誇ります。

ゲーミング・FPS適性と「寝ホン」としての実力

FPSゲーム(Apex・VALORANT)での定位感

歪み率0.05%以下という極めてクリーンな音響特性は、FPSゲームにおける索敵性能にも大きく貢献します。低音が不必要に膨らまないため、グレネードの爆発音や激しい銃声の最中でも敵の足音が埋もれず、上下左右の距離感と方向を正確に察知可能です。定位重視のエントリーゲーミングイヤホンとしても非常に優秀です。

小型ビーンズ形状が生む最高の「寝ホン」適性

竹IIIのハウジングは、一般的な多ドライバIEMと比べて驚くほど薄型かつ小型です。耳の窪みに完全に収まるため、イヤホンを装着したまま横向きに枕へ耳を預けても、外耳道が圧迫されて痛くなることがほとんどありません。「寝ながら音楽やASMRを聴きたい」というユーザーにとって、数ある有線イヤホンの中でも屈指の寝ホン適性を備えています。

竹IIIの実力を最大限に引き出すおすすめカスタマイズ

竹III – CHU3は標準構成のままでも極めて高い完成度を誇りますが、汎用規格である「0.78mm 2Pinリケーブル」と「標準的なノズル径」を備えているため、アクセサリーの換装によって音質の変化を存分に楽しむことができます。

水月雨 竹III CHU3のおすすめイヤーピース換装とリケーブルカスタマイズ

イヤーピース徹底比較:密閉度とボーカルの質感を高める

本機はノズルが真鍮製でしっかりとした口径を持つため、ホールド力と音道の広い高品質イヤーピースを選ぶことで、サウンドのポテンシャルが跳ね上がります。

イヤーピース名 特徴・装着感 竹IIIでの音質変化
SpinFit CP100+ / W1 3Dクッション構造・追従性抜群 高域の抜けとクリアさを維持しつつ密閉度向上。王道の組み合わせ。
Final TYPE E 肉厚シリコン・深部フィット 低域の量感とパンチ力が増加。重低音の迫力を補強したい方に最適。
AZLA SednaEarfit MAX / ORIGIN 医療用シリコン・圧迫感ゼロ ボーカルの解像度と瑞々しさが際立ち、音場が一段と広く展開。
TANGZU 唐三彩(Tang Sancai) 独自テクスチャ・耳圧低減 適度な空気抜けにより中高域の開放感が増し、爽やかなサウンドに変化。
Moondrop 清泉 – Spring Tips 水月雨純正・特殊音響構造 不要な高域共振を抑制。純正ならではの澄み切ったボーカル特化チューン。

おすすめリケーブル銘柄と4.4mmバランス化の効果

付属ケーブルは取り回しに優れた3.5mm OFC(無酸素銅)ケーブルですが、0.78mm 2Pin端子(フラットタイプ)を採用しているため、リケーブルによってさらなる音質向上が狙えます。

  • Tripowin Zonie(16芯銀メッキOFC線):実売2,000円前後の定番リケーブル。非常にしなやかでタッチノイズが少なく、高域の見通しと音の粒立ちが明瞭になります。
  • NICEHCK BlackCat(亜鉛銅合金線):低域の重心を下げ、ボーカルに太さと温かみをプラスしたい場合におすすめ。竹IIIのウォームな美音と抜群の相性を誇ります。
  • 4.4mmバランス接続へのアップグレード:ポータブルDACやDAPをお持ちの場合、4.4mmバランスケーブルへの換装は絶大な効果をもたらします。左右のクロストークが劇的に低減され、Al-Mg複合振動板の持つ極低歪みレスポンスがフルに解放。音場の立体感と空間の定位感が一段上のクラスへと化けます。

スマホで聴くなら必須!超小型USB-C DACで竹IIIの真価を解放する

最近のiPhoneやAndroidスマートフォンには3.5mmイヤホンジャックが搭載されていないため、有線イヤホンを使用するにはUSB-C変換アダプタまたはドングルDACが不可欠です。

特に竹III – CHU3に搭載された「10mm Al-Mg合金ドーム複合振動板」は極めて歪みが少なく応答性に優れているため、100円ショップや簡易変換アダプタではなく、高精度な音響用DACチップとアンプ回路を搭載したUSB-C DACを組み合わせることで、低域の制動力や左右の音場が劇的に向上します。

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ここはイマイチ&こういう人には向かない(本音のレビュー)

ここはイマイチ(短所・デメリット)

  • 亜鉛合金シェルのひんやり感と重量:金属製ハウジングは高級感がある反面、冬場の装着時に冷たく、樹脂製イヤホン(EDC Proや蔡文姫など)と比べると若干のずっしり感があります。
  • リケーブル・カスタマイズのハードル:標準の清泉(Spring Tips)や付属ケーブルで音質は高度に完成されていますが、KZ系のようにスイッチで低音をブーストしたりする自由度はありません。
  • 極太低音・サブベースの迫力不足:中高域の美しさに特化しているため、EDMや映画音響のような地を這う重低音を求めるならKZ Castor等の方が圧倒的に向いています。

こういう人には向かない(購入前の注意点)

  • ロックやダンスミュージックで脳を揺らす重低音を最優先したい人(→KZ Castor BassやKZ Vaderがおすすめ)
  • 1gでも軽いイヤホンで寝転がりながら長時間聴きたい人(→片耳3.8gのKZ EDC Proがおすすめ)

【他機種(KZ Castor・KZ EDC Pro)とのリアルな違い】:

2DDでアグレッシブに鳴らす「KZ Castor」と比べると、CHU3はAl-Mg合金1DDによる「極めて繊細で歪みのないシルキーな女性ボーカル表現」が圧巻です。また「KZ EDC Pro」と比べると、EDC Proが日常使いに最高の超バランス型であるのに対し、CHU3はアコースティック楽器やアニソンをじっくり鑑賞するオーディオ的快楽に長けています。

知っておくべき注意点と完全メンテナンス術

竹III – CHU3を快適に、そして何年も長く愛用するために知っておくべきポイントとメンテナンス術をまとめました。

「低音が出ない・音がスカスカに感じる」ときの密閉対策

カナル型イヤホン全般に言えることですが、イヤーピースのサイズが合っておらず耳道との隙間が生じていると、低音域が完全に抜けてしまい高域ばかりが強調されたシャリついた音になってしまいます。
本機を装着する際は、少し口を開けて耳たぶを斜め後ろに引っ張りながら、ノズルを耳道にしっかりと押し込み、密閉(シーリング)を確保してください。付属のイヤーピースで密閉が取れない場合は、ワンサイズ大きめのピースを試すか、前述のサードパーティ製イヤーピースへの換装を強く推奨します。

【最重要】「片耳だけ音が小さくなった?」真鍮ノズル特有の結露対策

金属製ハウジングおよび真鍮ノズルを採用したイヤホンでは、冬場や長時間のリスニング時に「耳道内の体温・湿気」と「外気で冷やされた金属筐体」の温度差によって、ノズル内部や音響フィルターの裏側に微細な結露(水滴)が発生することがあります。

結露が発生すると、フィルターの微細なメッシュが水膜で塞がれ、「急に片耳だけ音が小さくなった」「低音が消えてカサカサした音になった」という故障のような症状が起きます。

  • 対処法:決して故障ではないため焦らず、イヤーピースを外してノズル先端をティッシュや綿棒で軽く拭き取ります。その後、シリカゲル(乾燥剤)を入れたジップロックや密閉ケースにイヤホン本体を入れ、半日ほど放置して完全に乾燥させてください。水膜が蒸発すれば元のクリアな音質に完全復活します。

音響フィルターの目詰まり防止と交換手順

竹IIIの真鍮ノズル先端には、耳垢や埃の侵入を防ぎつつ音響抵抗を調整する精密なメッシュフィルターが配置されています。長期間の使用で皮脂や耳垢が固着すると、乾燥させても左右の音量差が直らない原因となります。

水月雨の真鍮ノズルは交換可能なフィルター構造を採用しているため、定期的にブロアーで埃を吹き飛ばすか、汚れがひどい場合はピンセットで古いフィルターを丁寧に剥がし、公式またはサードパーティ製の交換用音響フィルター(口径約5.0mm〜5.5mm用)を新しく貼り替えることで、新品同様の音抜けを取り戻すことができます。

0.78mm 2Pinの挿入向き・極性の注意点

リケーブルを行う際、0.78mm 2Pin端子には「極性(プラス・マイナス)」が存在します。ピンの向きを左右逆に挿してしまうと音が逆相になり、中央のボーカル定位が中抜けして不自然な音響空間になってしまいます。
通常、ケーブル側のコネクタモールドにある「突起」や「青・赤の識別ドットマーク」が、装着時にイヤホンの前側(または上側)を向くように揃えて真っ直ぐに差し込んでください。また、斜めに力を入れるとピン折れの原因となるため、慎重に取り扱いましょう。

竹III – CHU3に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 前作「竹-Chu 2」を持っていますが、買い換える価値はありますか?

A. 十分に買い換える価値があります。 CHU 2のシャリつきやすさや中域の薄さが完璧にブラッシュアップされ、音の歪みの少なさとボーカルの肉厚感は完全にワンランク上の仕上がりです。「美音系・聴き疲れしないサウンド」を好むなら、間違いなく満足できる進化を遂げています。

Q2. マイクは付いていますか?通話やDiscordで使えますか?

A. 標準の付属ケーブルはマイクなし仕様です。 通話やゲーム内ボイスチャットで使用したい場合は、0.78mm 2Pinのマイク付きリケーブル(例:Tripowin Amber マイク付きなど)を別途購入するか、マイク入力対応のUSB-C DACアダプタを併用してください。

Q3. iPhoneやスマホにそのまま挿して使えますか?

A. 3.5mmイヤホンジャックがない端末ではUSB-C変換アダプタが必要です。 竹IIIは感度が高くスマホでも十分に音量が取れますが、よりダイナミックな鳴りっぷりを楽しみたい場合は、音響用DACチップを搭載した小型ドングルDACの併用をおすすめします。

Q4. エージング(鳴らし込み)で音は変化しますか?

A. 開封直後から優れた音質ですが、20〜30時間ほどでさらに馴染みます。 Al-Mg合金ドームと複合エッジが馴染むことで、低域の弾力感と高域の余韻がさらに滑らかに整っていきます。普段通り音楽を聴きながら変化を楽しんでみてください。

まとめ:5,000円以下で手に入る傑作リファレンス有線イヤホン

ここが良い点(メリット)
  • 5,000円以下とは思えない低歪み(0.05%以下)と高密度な美音
  • 前作より滑らかでサ行の刺さりが一切ない、極上のチューニング
  • 厚みと艶のある魅力的なボーカル表現(アニソン・女性ボーカルに最適)
  • 亜鉛合金シェルと真鍮ノズルによる高級感あるビルドクオリティ
  • 耳にすっぽり収まる小型形状で「寝ホン」や長時間の装着にも最適
  • 0.78mm 2Pinリケーブル対応でカスタマイズ性が高い
惜しい点・気をつける点(デメリット)
  • 金属筐体のため、冬場の装着時に少し冷たく感じることがある
  • 前作CHU IIのシャープで鋭い刺激感を求めている人にはやや大人しく感じる場合がある
  • 金属ノズル特有の結露対策(定期的な乾燥ケア)が必要になる場合がある
  • 付属ケーブルはマイク非搭載(通話にはマイク付きケーブルが必要)

水月雨(MOONDROP)竹III – CHU3は、単なる「前作のマイナーチェンジ」にとどまらず、Al-Mg合金複合振動板の刷新や真鍮ノズル、最新のB&K 5128測定基準に基づく高度なサウンドエンジニアリングによって、エントリー有線イヤホンの基準を一段引き上げた傑作モデルです。

刺激感を抑えた滑らかで心地よい高音、厚みと瑞々しさを兼ね備えたボーカル、そして量感と引き締まりのバランスが良い低音は、長時間の音楽鑑賞や動画視聴、テレワーク、さらには寝ホンやゲームプレイまで万能にこなしてくれます。「手頃な予算で本当に高音質な有線イヤホンを試してみたい」「耳が疲れない美しい音でボーカル曲を堪能したい」というすべての方に、自信を持っておすすめできる一台です。

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