こんにちは!「らふぁろぐ」です。
今回は、低価格中華イヤホンの歴史を作ってきたKZから、2026年4月に登場した最新作「KZ ZST PRO X」をレビューします。
「ZST」といえば2015年の初代から始まり、2020年の「ZST X」、そして過去の「ZSN PRO X」など、名前が非常に似ている機種がたくさん存在します。しかし、今回の「ZST PRO X」はそれらの過去作とは完全に一線を画す、中身が全く新しい新世代のモデルです。
10年以上にわたり低価格ハイブリッド構成を磨き続けてきたKZが、現時点での最適解として放つ本機の魅力を、詳しく解説していきます!
過去の「ZST X」などのリファイン版かと思いきや、その中身は上位機種の技術を贅沢に落とし込んだ「価格破壊」的な1本です。姉妹ブランドの人気1DDモデル「GK Kunten(坤天)」のドライバーをハイブリッド化させたような立ち位置でもあり、オーディオマニアの間でも大きな話題を呼んでいます。
1. スペック・基本情報
まずは基本スペックを確認しましょう。
| 項目 | 詳細 |
| ドライバー構成 | 1BA(カスタム30019/30095系) + 1DD(10mmスーパーリニアダイナミックドライバー) |
| インピーダンス | 約23Ω(公称) |
| 感度 | 約109dB |
| 周波数特性 | 20Hz – 40,000Hz |
| ケーブル / コネクタ | 着脱式 2pin(QDCタイプ) / 銀メッキケーブル付属 |
| 価格帯 | 3,000円前後(実売価格) |
💡 最大の注目ポイント:
搭載されている10mmダイナミックドライバーは、KZの上位シングルDDモデル(KZ Phantomなど)で採用されていた、ドーム部分が広い「Zenith(ゼニス)ドライバー」です。これがエントリークラスの「ZST」の名を冠したモデルに搭載されたこと自体が、最大のサプライズと言えます。
2. 過去の類似機種(ZST X / ZSN PRO X)との決定的な違い
「名前が似すぎていてどれを買えばいいか分からない」という方のために、過去の名機との違いを整理しました。
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「ZST」「ZST X」との違い
過去のZSTシリーズは、低域が少しボワついたり、高域が過度に尖ったりと「荒削りなドンシャリ」という楽しさがありました。しかし今回の「ZST PRO X」は、新型ドライバーのおかげで全体のまとまり(音の繋がり)が劇的に進化しており、より洗練された現役水準のサウンドになっています。
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「ZSN PRO X」との違い
かつての「ZSN PRO X」は派手で硬質な金属高音が特徴で、人によっては「刺さる」と感じるポジションでした。今作の「ZST PRO X」はその派手なポジションを引き継ぎつつも、サブベースと他の音域との干渉が綺麗に抑えられており、不快な刺さりを排除したチューニングに仕上がっています。
3. 音質レビュー:洗練された「弱ドンシャリ」と高い分離感
新開発のZenithドライバーと熟成されたBAドライバーのコンビネーションにより、非常に完成度の高いハイブリッドサウンドを聴かせてくれます。
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低音域(Bass)
地鳴りのようなサブベースまでしっかり深く沈み込むのは、流石のKZサウンドです。しかし、どこかの帯域が不自然に盛られているわけではないため、他の音域を埋めてしまうことがありません。ヌケが良く、非常にタイトでスピード感のあるリズムを刻んでくれます。
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中音域(Mids)
変に引っ込んだり、逆に鋭するぎたりしない、力強く前に出てくる出方です。高音や低音に負けることなくボーカルが中央にくっきりと定位するため、ポップスやアニソン、ロックなどのボーカル曲も非常にノリ良く楽しめます。
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高音域(Highs)
きっちりと調整されたシングルBAらしい、ソリッドでシャープな金属音が楽しめます。初期のKZにありがちだった「耳が痛くなるような暴れ馬感」は綺麗に抑えられており、キレの良さと聴きやすさが両立されています。
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空間表現
横の広さは平均的ですが、奥行きを感じられる立体的な表現です。特に強い低音が鳴り響いた際には、頭の芯まで響き渡るような心地よい臨場感を味わうことができます。
4. 良い点と気になる点(メリット・デメリット)
🟢 良い点(メリット)
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圧倒的なコストパフォーマンス: 3,000円前後という価格ながら、上位機種譲りのドライバーによる極めて高い完成度。
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ハイブリッドらしからぬ一体感: DDとBAの音色の繋がりが非常に滑らかで、不自然さを感じさせない。
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軽量で快適な装着感: 伝統的な軽量樹脂ハウジングを採用しており、長時間のリスニングでも耳が疲れにくい。
🔴 気になる点(デメリット)
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付属イヤーピースの癖: 付属しているシリコンイヤーピースが少し柔らかめ(ふにゃふにゃ)なため、しっかりと耳の奥に固定する「ベストポジション」を探すのに少しコツがいります。遮音性と低音を100%引き出すために、手持ちのイヤーピース(SednaEarfitやAET07など)への交換も視野に入れると幸せになれます。
5. 総評:今から「最初の1台」を選ぶなら間違いなくこれ!
KZ ZST PRO Xは、派手な新テクノロジー(平面駆動など)こそ搭載していませんが、「これまで培ってきた大得意の技術を、最高のパーツで完璧に組み上げたらこうなる」という、老舗の底力を見せつけられるようなイヤホンです。
過去のZSTシリーズからの乗り換えであればその進化に感動できますし、現在人気のシングルDD機「GK Kunten」のサウンドに、さらに高域の明瞭度をプラスしたハイブリッド版が欲しかったという方にもドンピシャで刺さるでしょう。
「3,000円前後で、現行のハイレベルな中華ハイブリッドイヤホンを体験したい」という初心者の最初の1台から、マニアのサブ機まで、手放しでおすすめできる大満足の星5評価です!







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