こんにちは!「らふぁろぐ」です。
今回は、低価格中華ハイブリッドイヤホンの草分け的存在である「KZ(Knowledge Zenith)」から登場した、系譜の最新モデル「KZ ZST PRO X」を徹底レビューします。
「ZST」といえば、2016年の初代から始まり、2020年の「ZST X」、さらには「ZSN PRO X」など、酷似した名称のモデルが数多く存在します。そのため「また名前だけの焼き直し?」と思われるかもしれませんが、今回のZST PRO Xは、内部設計が完全に一新された全く新しい現代基準のハイブリッド機に進化しています。
本記事では、このKZ ZST PRO Xの実力を深掘りし、「過去機種との決定的な違い」「サ行の刺さりはあるか」「本機のポテンシャルを引き出すおすすめのカスタマイズ」まで詳しく解説します。
📊 評価のまとめ:メリットとデメリット
結論からお伝えすると、KZ ZST PRO Xは、かつてのKZが得意としていた「派手でエネルギッシュなドンシャリ」を保ちつつ、最新ドライバーによる圧倒的な音の繋がり(一体感)と歪みの少なさを手に入れた、U〜Vシェイプサウンドの傑作です。3,000円前後の有線イヤホンとして最高レベルの満足度を誇ります。
| 項目 | 評価・特徴 |
| 音の傾向 | ノリの良いマイルドなV〜U字(低音の躍動感とクリアなボーカルの両立) |
| 長所 (Pros) |
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| 短所 (Cons) |
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| おすすめな人 | ロックやEDM、アニソンを迫力ある音で楽しみたい有線イヤホン入門者・サブ機を探しているマニア |
🔍 徹底解説:過去の類似・旧機種との違い
「ZST」「ZST X」「ZSN PRO X」と何が違うのか、検索から来られた方の疑問に答えるべく比較情報をまとめました。
- 初代 ZST (2016年) との比較
初代ZSTは良くも悪くも荒削りで、高域に不自然な金属臭さがあり、低音も少しモワついていました。ZST PRO Xは、全帯域の解像度が2〜3段階向上しており、比べ物にならないほどクリーンで上品な音に仕上がっています。 - ZST X (2020年) との比較
ZST Xは非常に明るく楽しい音でしたが、高域のシャリつき(サ行の刺さり)が目立ちやすい弱点がありました。今作のZST PRO Xは、第2世代「30019」BAドライバーとZenith DDの連携により、高域のキレを保ったまま耳障りなピークを丁寧に丸めています。 - ZSN PRO X との比較
ZSN PRO Xは金属製フェイスプレート特有の硬質でシャープな音が特徴でした。ZST PRO Xは樹脂ハウジングの利点を活かし、よりふくよかで奥行きのある低域と、聴き疲れしにくいクリアな中高音域を鳴らします。
🎵 音質レビュー:洗練された音楽性とエネルギッシュな響き
上位モデル譲りの「Zenithダイナミックドライバー(ドーム径を拡張したスーパーリニアDD)」と、高域担当のカスタムBA(30019系)が織りなすサウンドは、非常にまとまりが良くエネルギッシュです。
🔊 低音域:深く沈み込み、かつタイトな重低音
KZらしいパンチ力のある低音が魅力ですが、ダラダラと膨らむことなく、しっかりと引き締まっています。ベースやキックドラムのスピード感に俊敏に追従するため、ハイテンポなロックやJ-POP、EDMのグルーヴ感を最大級に楽しめます。
🎤 中音域:埋もれることなくくっきりと定位するボーカル
ドンシャリ寄りのチューニングでありながら、中音域が凹みすぎず、女性ボーカルの声がスッとクリアに耳に届きます。ギターのピッキングのディテールやボーカルのディテールが綺麗に整理されており、他の帯域に埋もれません。
🎶 高音域:ソリッドかつ耳に優しいシャープなクリアさ
金属筐体にありがちなキツさはなく、非常に滑らかなシンバルの響きを表現します。適度に主張しつつも刺さりにくいため、ドラムのハイハットなどの細かな定位や描写を快適に楽しむことができます。
💡 ポテンシャルを最大化する2つの推奨カスタマイズ
ZST PRO Xの性能をさらに引き出し、弱点である付属品の物足りなさを補うための対策です。
1. イヤーピースの変更(遮音性と装着感の向上)
標準のふにゃふにゃしたシリコン製から、以下の製品に交換することで音漏れを防ぎ、低音の沈み込みを格段に向上させられます:
- Final TYPE E:低域のパンチを最も太く引き出し、高域の鋭さをマイルドにしてくれます。ドンシャリの「楽しさ」をブーストしたい場合に最適。
- SpinFit CP100+ / W1:ノズルが太めなZST PRO Xでも装着しやすく、耳の角度に合わせて傘が曲がるため、完璧な密閉とスッキリとした音場感を得られます。
2. 4芯〜8芯の銅線ケーブルへのリケーブル
付属のケーブルはやや細く、絡まりやすい弱点があります。本機は「0.78mm 2Pin(QDCコネクタ)」を採用しているため、高純度無酸素銅(OFC)ケーブル(例:NICEHCKの16芯/8芯銅線など)に交換すると、取り回しが劇的に改善されるだけでなく、音全体の密度感が増してボーカルがさらに艶っぽく変化します。
💡 総評:3,000円以下で体験できる「最新ハイブリッド」の模範解答
KZ ZST PRO Xは、派手な新世代テクノロジー(平面駆動など)をあえて使わず、「1BA+1DDという伝統的な構成を、最新パーツと熟成されたチューニング技術で磨き上げたらどうなるか」を証明した大傑作です。
「これから中華イヤホンを始めてみたい」という入門者の方の最初の1本としてはもちろん、マニアの普段使い用「楽しく聴けるサブ機」としても、自信を持っておすすめできる高い完成度の一本です。


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